キャプチャー車検（２回目）
　ホームページの更新を滞らせているうちに４年が過ぎて、キャプチャーも５歳を迎えることとなった。４年目の春には第三京浜走行中にエンジンが壊れてスローダウンしてしまい、止まったらどうしようと冷や冷やしながらほうほうのていで帰宅した、という事件があり、エンジン交換をしたりした。

　エンジンを交換してからはオイルがやたら減る現象もなくなり、実に快調だったので、車検前に買い替えるか、なんて考えはみじんも浮かばなかった。

　それで車検の見積もりと入庫日の予約をした何日か後、リコール情報が出たのであった。エンジンのシリンダーの内圧がどうとかで、燃焼室内にオイルが入って燃えてススになって、それが高熱を持ったまま排気バルブに流れると溶損して最悪の場合エンジン出力が上がらなくなるのだそうで、まさにうちのキャプチャー号がやたらにオイルが減ったり、エンジンパワーが上がらなくなってエンジン交換をしたり、そのときに「排気バルブがこわれていた」と言われたりしたそのことズバリなのであった。

　ま、うちの場合は、まさにそれでエンジン交換したんだからリコール対象にはならないんだろうな、よしんば対象なのだとしても、どうせ車検前に整備するんだし、ついでにちゃちゃっと確認してせいぜいプログラム書き換えぐらいだろうと思っていたのだが、いざ入庫のときに念のためぐらいな感じで聞いてみたら、車検の整備とは別口になります、いやーもうだいぶ予約がつまっていて来月以降にもう一度お預かりさせていただく形になります、などと言うので驚いてしまった。

　そもそもリコールのお知らせはがきが届くより先にネットニュースで知ってしまうという展開も疑問だし、なぜ車検前の整備のついでにリコール対応しないのかも不明だし、それを当日まで黙っているのも不親切だし、去年まさにリコール内容と同じ不具合でエンジン交換してるんだからちゃちゃっとできませんかって聞いてるのに「サービスに確認しないとわかりませんが」とか言って確認するそぶりも見せないし、何なんだこいつは。ちなみに購入時からの担当営業は4年目に他店舗のマネージャーに栄転してしまって、今は別の人間である。

　別にもう一回来るぐらい全然かまわないので２か月先の予約を入れてキャプチャーを預けて代車のノートで帰ったのだが、その次の日に携帯に着信があったので折り返してみると、今回の車検前整備といっしょにリコール対応できるようになった、としれっと言うのであった。

　これだってね、留守メッセージを残してくれりゃわざわざこっちから掛け直さなくて済んだ話なのである。て言うか、入庫の時にその場でサービスに確認してりゃそこで解決していた話だ。

　ま、別に損したわけじゃないので（通話料は無駄に使わされたわけだけど）、そのまま預けた。ノートはＣＶＴのせいだかエンジンのせいだかボディ剛性のせいだか、アクセルを踏むとガラガラと芝刈り機みたいな音がするのが興醒めだったが、１週間の辛抱なので我慢できた。

　で、土曜日に入庫して次の週の金曜日。仕事が終わって帰る時刻になっても整備完了の連絡がないのである。え？何？じゃ土日に泊りがけで出かけちゃったりしていいの？

　しかたないので会社を出てすぐこちらから電話するわけである。つくづく世話の焼ける担当である。どっちが客だか分りゃしない。担当じゃない若い営業氏が電話に出て、こちらがいつ引き取れるのかと尋ねたら、確認しますと言っていったん切って掛け直してきた。その時点で本来の担当からかかってくるべきだと思うのだが、それはまあいいだろう、驚いたのは「整備は完了していますが、伝票がまだ作成されていないので、明日…かあさってにはお引き取りいただけると思いますが、担当に直接ご確認ください」などと言うのであった。

　担当に直接聞けと言うならお前が掛け直してくるなよ。しかも、要は精算書をまだ作っていないというわけだ。入庫してから変更した事項なんかないのに。何をぐずぐずしているのか。

　帰宅したころ担当から電話があって、「お引き取りの準備ができました。明日いらっしゃいますか」と聞かれたのだが、その前に「こちらからご連絡差し上げるべきところ申し訳ございません」とか言えないのだろうか。

　それで、引き取りに行くと出迎えもしないどころか、顔も出しゃしないのである。次の車検前に買い替えたろか。

保証期間切れでの初修理

　キャプチャー号を新車で購入したときに5年分の保証をつけたのだが、いよいよそれも切れてしまい、ここから先は何か不具合が出るたびに万札がひらひらと飛んでいくということになった。今まで、納車翌日に運転席ドアが閉まらなくなったり、オイルが減りすぎるからと注ぎ足してもらったりコンピューターを書き換えてもらったり、サイドウインドーが動かなくなったり、排気バルブが損傷してエンジン丸ごと取り替えたりしたのはぜーんぶタダだったのだが、そういうのがこれからは万札ひらひらなのである。

　でもまあ、できる限りは直して乗り続けたいなと思っている。50万円かかるとか、部品の取り寄せに3か月かかるとか言われたらそれが考え時になるだろうとは思うけれど。

　で、このたびまたもや運転席のサイドウインドーが動かなくなった。3年前にレギュレーター交換したんだから、そこから5年保証してくれよなどとケチな考えも浮かぶが、しかたない。まあ3万円ぐらいかかるのかなーなどと思っていたら、見積もりが工賃込みで67,100円。なぬー！ だったら手動でくるくるするわ。

　後ろの窓だったら「直さなくていいです」と言うところだが、さすがに運転席の窓は開け閉めできないと非常に不自由なので、承諾して修理を進めてもらった。

　修理が完了して引き取って窓を開け閉めしてみた。開け閉めできた。当たり前である。当然の権利だと言っていい。なぜそれが67,100円もの大金と引き換えでなければならなかったのか。ここはせめて保証期間内にエンジン交換タダでできた幸運を喜ぶべきなのだろうなあ。